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建設業の年収1000万円時代へ 日建連の「異次元ビジョン」とは

  1. 建設業界に激震、日建連が「異次元」の長期ビジョンを発表
    2024年、日本建設業連合会が10年ぶりに「長期ビジョン」を策定しました。
    2040年~2050年にかけて、労働人口が激減する中、建設現場の担い手確保は喫緊の課題。
    その解決策として「全産業平均を圧倒的に上回る労働条件」を掲げ、従来とは一線を画す改革方針が示されました。
  2. 年収1000万円を実現するための賃上げ計画
    注目すべきは「40代技能労働者の平均年収を1000万円超へ」という目標。
    現在500万円弱の水準から倍増させるには、今後10年間で毎年平均7%以上の賃上げが必要と試算。
    これは経営者にとっても相当な覚悟が求められる計画です。
  3. 休日の確保と柔軟な労働時間制度の導入
    「土日一斉閉所運動」に続き、「土日祝日一斉閉所運動」も展開へ。
    さらに猛暑日には屋外作業を禁止する法整備も目指すとのこと。
    季節によって労働時間を柔軟に調整する制度導入の検討も始まっています。
  4. 社員化と月給制の推進で安定収入を確保
    休日を増やす一方で、収入減少を防ぐための仕組みもセットに。
    一人親方の社員化や、出来高制から月給制への移行が提唱されています。
    これは雇用安定と労働条件改善の両立を狙った動きです。
  5. 建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用強化
    技能者のスキルを可視化し、レベルに応じた賃金や退職金制度を導入。
    CCUSレベルに応じて掛金を設定し、将来的に退職金2000万円の仕組みを目指すなど、
    長期的なモチベーション維持にもつながる設計となっています。
  6. ドイツ式の人材育成で即戦力を育てる
    週末に集中してOFF-JT(職業訓練)を行う仕組みを整備。
    3年程度で必要なスキルを習得できる教育モデルは、企業側の人材育成コストの明確化にも寄与します。
  7. 労働者派遣の解禁提案も
    地域や時期によって仕事量に波がある建設業。
    CCUSの運用を前提としつつ、一定の条件下で労働者派遣の解禁も提案されています。
  8. 多様な人材活用──高齢者・パート・外国人
    女性・外国人に加え、指導役を担う高齢者の登録制度やパートタイムの導入拡大も検討中。
    “現場経験の継承”と“多様な働き方の確保”の両立を目指しています。
  9. 社労士視点:労務リスクと制度整備が不可欠に
    このような大改革の中で、経営側に求められるのは、
    雇用契約の見直し、就業規則の整備、評価制度の構築など。
    労務管理を甘く見ていると、制度変更の波に飲み込まれかねません。
  10. 経営者・人事が今すぐ取り組むべきこと
    まずは「社員化」「月給制」「評価と報酬の連動性」について、
    自社がどう対応するのか方針を明確にしましょう。
    そして、CCUSの活用・就業規則の整備は、早期に外部の専門家と進めることをお勧めします。

今後の建設業界は、大きな転換期に入ります。
「人材が集まる会社」になるために、経営者としてどんな選択をするのか──
まさに今、その分かれ道に立っているのかもしれません。

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